明治大学情報コミュニケーション学部 4年 奥富康太

神保町コーヒープロジェクトは、神保町の街づくりとコーヒー生産国の支援を同時に行うことを目指して活動してきました。私たち7期生は、その取り組みを引き継ぐ中で、今年のコーヒーを販売するにあたり、どんな価値をお届けしたいのかを改めて考えました。
今年のコーヒー販売におけるコンセプトは以下の3点のように整理できます。

今年のコンセプト
① 嗜好品として「好み」で選ぶコーヒーという価値観の提供
私たち神保町コーヒープロジェクトが今年掲げるメインコンセプトは、「コーヒーを嗜好品として、自分の『好み』で選ぶ価値観をお届けすること」です。
ゼミに入ってから、私たちはコーヒーだけでなく、途上国問題、国際経済なども含めて幅広く学んできました。これまで何気なく飲んでいた一杯のコーヒーの背景には、さまざまな社会課題が存在する一方で、生産者の努力や産地ごとのストーリーがあることに気づきました。
そうした背景を知ることで、普段飲んでいるコーヒーがより深く、彩り豊かに味わえると感じました。この気づきをより多くの人に届けたいと思ったことが原点です。

「秋のsolaパンマルシェ」に出店した島田ゼミのブース
現在のコーヒー市場では、企業の利益追求を優先する中で、コーヒーが安く買い叩かれ、生産者にとって必ずしもフェアとは言えない取引が行われているという現状があります。
私たちが販売する株式会社ミカフェートのコーヒーは「サステイナブル・コーヒー」と呼ばれ、高品質な豆が、その品質に見合って正当に評価される、“生産者に寄り添った価格”で仕入れています。
これまで何となく選んでいた一杯を、自分なりの基準で選ぶ楽しさを感じていただき、その選択肢の中にサステイナブル・コーヒーが加われば幸いです。
② 味の違いを知る
「好み」で選ぶ価値観をお届けするためには、まずコーヒーの味の違いを実感してもらうことが大切だと考えました。実際、私たち自身も今回販売するコーヒーを試飲して飲み比べた際に、産地によって驚くほど味わいが異なることを改めて感じました。こうした違いを知ることで、自分の好みが自然と見えてくるはずです。

3種類のドリップバッグと新デザインのパッケージを並べた販売ブース
③ 生産地を知る
コーヒーの味わいの違いをつくる最大の要素は、生産地です。標高、気候、土壌、栽培環境などが複雑に組み合わさって、一杯ごとの個性が生まれます。そのため、味の違いを知っていただくためには、生産地そのものについても伝えたいと考えました。
また、私たちが扱う株式会社ミカフェートのコーヒーのパートナー農園では、品質を高めるために、さまざまなSDGsの取り組みが行われています。
・農園の労働環境の改善
・環境負荷を減らす生産方法
・近隣地域の子どもたちへの教育機会の提供など
これらは、単に表面的な取り組みではなく、生産者がより良い環境で働き、持続的に高品質のコーヒーがつくれるようにするための取り組みです。

3種類のドリップバッグ・コーヒー
販売方法の工夫
これら3つのコンセプトをより鮮明にお伝えするために、販売方法にも工夫をしました。
① 本型ケース
生産地の背景や、そこで行われているSDGsの取り組みを伝えるという目的を考えたとき、「本」という媒体は情報を届けるうえで相性が良いと考えました。さらに、私たちが活動する神保町は、古くから「本の街」として知られており、その文化とも自然に結びつきます。
② メッセージカード
ケースを本型にしたことで、開いたときに「読む」体験をつくりたいと考えました。そこで、今回のコーヒー販売に込めた想いを簡潔にまとめたメッセージカードを、ケースの内側に貼り付けました。


メッセージカード
③ パンフレット
コーヒーそれぞれの味の違いや、生産地で行われている取り組みをより丁寧に伝えるため、パンフレットも作成しました。ご購入いただいたお客様には、商品とセットでお渡ししています。-scaled.jpg)


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