「コーヒーと神保町のおすすめ本」を掲載しました
コーヒーから世界を知る
川島良彰「私はコーヒーで世界を帰ることにした − 夢をかたちにする仕事道」(ポプラ社)
上と同じ川島良彰氏による著作です。高校を卒業してエルサルバドルでコーヒーの研究を始め、そこでの内戦、ジャマイカ・ブルーマウンテン、ハワイ・コナの農園での奮闘など波乱万丈の半生と、そこから考えた自身の取り組みが語られています。コーヒーや世界を知るというだけでなく、読み物としてもとても良く最初の本よりもコチラから読み始めるの良いかもしれません。
ALL ABOUT COFFEE コーヒーのすべて (角川ソフィア文庫)ウィリアム・H・ユーカーズ、 山内 秀文
コーヒーについて世界的に最も読まれている本です。コーヒーの発見、飲用の歴史、世界の産地事情、器具の進化、抽出・焙煎技術の変遷まで読むとコーヒーについての知識がかなり詳しくなります。また、小さな本であるにもかかわらず網羅的に記述されているので辞書的にも使っています。
コーヒーの美味しさの秘密を知る
世界から神保町を知る
神保町には様々なコミュニティ雑誌があります。雑誌として配布されているものも、HPだけのものもありますが、いずれもとても質が高く街の情報だけではなく、歴史などもよく知れますのでオススメです。例えば、おさんぽ神保町、ナビブラ神保町、あるまっぷCHIYODAなどがあります。
また、次の3冊も神保町を知るのに欠かせない本だと思います。
鹿島 茂「神田神保町書肆街考: 世界遺産的“本の街”の誕生から現在まで」(筑摩書房)
司馬 遼太郎「街道をゆく 36 本所深川散歩、神田界隈」 (朝日文庫)
神保町のガイドブックには様々なものがありますが、小山力也「古本屋ツアー・イン・神保町」(本の雑誌社)は個々のお店についてかなり詳しく書かれていて、さらに街歩きが楽しくなります。
英国にある古本のまち「ヘイ・オン・ワイ」と神保町という日英の古本街を比較した大内 田鶴子 、小山 騰、 藤田 弘夫、熊田 俊郎 「神田神保町とヘイ・オン・ワイ―古書とまちづくりの比較社会学」(東信堂)は面白いです。
神保町という街は単独で存在しているわけではありません。世界の街や地域はそれぞれつながっていて、デジタル経済化の波の中で大きな都市の興亡が起きています。神保町もそうした大きな世界経済の流れの中にあります。神保町という街だけではなく、世界的な流れの中で街の動きを考えるにはとても面白い本だと思います。
アナリー・サクセニアン (著), 本山 康之 (監修, 監修), 星野 岳穂 (監修, 監修), 酒井 泰介 (翻訳)「最新・経済地理学」(日経BP社)